ワクチン接種で風疹を無くそう
2018年11月21日現在の風疹罹患数 国立感染研究所HPより
2013年以来の風疹流行となっています。
上記からお分かりの通り、首都圏に集中しており、
特に東京は週を追うごとに感染者が増え、800人に迫りつつあります。
感染力も強いウイルスのため、パンデミック寸前です。
この状況を把握している人がどれだけいるのか?非常に気になります。
感染経路は回答者の半数が職場と回答
2018/11/21 風疹急増に伴う緊急情報より
推定感染源は、2,186 人中、特に記載がなかった者が 1,600 人(73%)と最も多く、不明/不詳/調査中 と記載された者が 209 人(10%)であった。
また、何らかの記載があった 377 人(17%)中、職場の同 僚/上司・職場で流行等、「職場」と記載があった者が 186 人と最多で、家族 52 人(子 14 人、夫 13 人、兄弟 12 人、父 5 人、姉妹 5 人、母 4 人)、コンサート/ライブ等 35 人、旅行/出張 22人、友人/知人 19 人、通勤途中/電車 15 人、学校 8 人、会議 4 人等の記載があった。
2018 年 1 月から届出票に追加された職業記載欄では、会社員と記載されていた人が 925 人と最も多 いが、特に配慮が必要な職種として医療関係者が 45 人(医療/病院/薬局事務 13 人、 看護師 8 人、医療 機関勤務 6 人、医師 4 人、薬剤師 4 人、放射線技師 2 人、看護助手 2 人、歯科助手 2 人、歯科医師、理 学療法士、作業療法士、歯科衛生士)、保育士 10 人、 消防士 3 人が報告された。
報告患者の 96%(2,102 人)が成人で、男性が女性の 4.4 倍多い(男性 1,785 人、女性 401 人)(図 8,9,10)。男性患者の年齢中央値は 41 歳(0~85 歳)で、特に 30~40 代の男性に多く(男性全体の 62%)、 女性患者の年齢中央値は 31 歳(0~76 歳)で、特に妊娠出産年齢である 20~30 代に多い(女性全体の 60%)
風疹の問題点
1)妊娠初期の女性が罹患すると赤ちゃんに影響
先天性風疹症候群などのリスクあり
2)大人が罹患しても症状が軽い。3日はしかと例えられる程、関心が薄い
3)先進国の中で日本のみ収束していない
アメリカCDCは妊婦に向けて日本への渡航注意を呼びかけている。2018/10月
4)感染力が強い
ウイルスが飛沫を介して伝播されるが、風疹の基本再生算数(R0)は5~7
(R0)とは感染者1人あたり何人に感染拡大するかの数
ちなみに季節性インフルエンザは(R0)2〜3
5)20代後半から50代の男性は風疹抗体を持っていない
↑ これが1番の問題点
パンデミック寸前の今できること
・とりあえず男性・女性とも抗体検査を受けること・・・
自治体によりますが無料で受診可能
・特に妊活前にワクチン接種(特に男性に受けさせる雰囲気作り)
・職場での感染が多いので、企業側もワクチン接種に協力すること
以上 これだけでも風疹の封じ込めが可能です。
皆様の協力が必要です。
風疹をなくそうの会「ハンドインハンド」