ホテル・旅館向け客室禁煙化・リフレッシュ施工の専門会社。施工実績6,000室超(2026年6月時点)。ホテルニューオータニ東京・オークラ千葉ホテルをはじめ全国の宿泊施設を担当。本記事は代表が現場経験をもとに執筆。
オゾン脱臭の限界・天井裏の臭気源・触媒施工の仕組みなど、現場担当者しか知らない情報を包み隠さずお伝えします。
1. なぜ今、ホテルの禁煙化が急務なのか
受動喫煙対策を強化する改正健康増進法(2020年全面施行)により、多くの宿泊施設で喫煙可能室の見直しが進んでいます。それ以上に大きいのがOTA(楽天トラベル・じゃらん・Booking.com)での変化です。禁煙室フィルターで検索するユーザーが増え続けており、禁煙室を増やすことが直接的な予約数・客室単価の向上につながるケースが増えています。
しかし「やりたいが何から手をつければいいかわからない」「リフォームは費用が高すぎる」という声を、現場の支配人様から毎日のようにいただきます。このガイドでは、低コスト・短工期で実現できる触媒施工による禁煙化の全体像をわかりやすくお伝えします。
禁煙化施工実績(2026年6月)
800㎡(33室)の施工期間
リフォーム比のコスト
2. 禁煙化が「難しい」本当の理由——臭気源は見えないところにある
「プロの清掃会社に入ってもらったのに、また臭いが戻ってきた」。この経験をお持ちの支配人様は少なくありません。原因は明確です。臭気源が目に見えない場所に残っているからです。
盲点①:天井裏にヤニが蓄積している
タバコの煙は軽く、上昇する性質があります。客室内の煙は天井材の隙間や天井裏のダクト内部まで入り込み、長年にわたってヤニが蓄積します。一般の清掃会社はこの「天井内の臭気」に気づかないことがほとんどで、仮に気づいたとしても天井裏へ施工するための手段を持っていません。表面だけを処理して天井内の臭気源を残したままでは、施工後に必ず臭いが戻ります。
盲点②:浴室・トイレの「見えない部位」にヤニが固着している
「お風呂がタバコ臭い」というクレームが多い客室には、共通のパターンがあります。鏡の裏・天井・扉全体の側面・換気扇内部に、長年の入浴による湿気と熱で固着したヤニが蓄積しています。浴室は使用時に高温・高湿度になるため、このヤニが熱と水蒸気によって毎回活性化し、臭いを誘発し続けます。通常の客室清掃では、これらの部位への施工は行われていません。
盲点③:空調内部のカビ・ヤニが臭いを送風し続けている
客室内の空気を循環させているエアコン・ファンコイルユニットの内部にも、カビとヤニが蓄積しています。空調が動くたびに内部の臭気が客室全体に送風されるため、表面をいくら施工しても意味がありません。実際に21室で測定した実績では、分解洗浄前の平均吹き出し風速が0.50 m/s → 施工後2.00 m/sまで回復しています。
ホテルスタッフの多くが、すでにオゾン脱臭の限界を経験しています。オゾンは空気中の臭気分子を一時的に酸化しますが、天井裏・壁材深部・空調内部・換気扇内部に固着したヤニ(臭気源そのもの)には届きません。芳香剤も同様です。臭気源が残る限り、時間の経過とともに臭いは必ず戻ります。根本解決には臭気源への直接施工が必要です。
3. 禁煙化の3つの方法と比較
| 方法 | 費用 | 工期 | 臭気源の除去 | 特記 |
| 壁紙・床材の張り替え | 高い (数百万円/フロア) | 長い (2〜4週間) | ✗ 下地に残る | 見た目は新しくなるが臭気源が壁内・天井裏に残存するケースあり |
| オゾン脱臭 | 安い | 1〜2日 | ✗ 表面のみ | 効果が一時的。天井裏・空調内部には届かない |
| 芳香剤・消臭スプレー | 最安 | 即日 | ✗ マスキングのみ | 香水臭が残留し別クレームになるケースもある |
| 触媒施工(HONUの方法) | 中程度 (リフォームの1/3〜1/5) | 最短5日 (800㎡・33室) | ✓ 天井裏まで対応 | 臭気源を化学的に分解。施工実績6,000室超 |
4. 触媒施工による禁煙化の仕組み
HONUが使用するのはプラチナコロイド・銀コロイド・酸化チタンの三元触媒です。光や湿気などのエネルギーを受けてスーパーラジカル反応を起こし、タバコ臭の原因物質(アルデヒド類・アンモニア・硫黄化合物)を二酸化炭素と水に分解します。消臭成分が揮発するため、施工後に薬剤が残留する心配がありません。
他の業者が対応できない「天井裏への施工」
HONUは特殊な噴霧方法により、薬剤を天井裏まで到達させる施工を行っています。この技術により、一般の清掃会社では手が届かない天井内部の臭気源を除去することが可能です。施工前には特殊薬剤でヤニを可視化して汚染状態を確認するため、見落としが生じません。
施工前に必ず「客室トリアージ」を実施
施工前に全客室の汚染状態を目視・においで確認し、軽度・中度・重度に分類します。汚染レベルに応じた最適な施工回数を決定することで、コストを最適化しながら確実な効果を実現します。1回の施工で効果が不十分な場合は、施工期間中に複数回施工し、臭いが取れるまで対応します。
5. 費用・工程・スケジュール
標準的な施工規模と費用
- ✓対象面積:800㎡(33室)
- ✓施工期間:最短5日間
- ✓含まれる施工:客室洗浄・消臭コーティング・マットレス洗浄(基本単価内)
- ✓別途費用:空調分解洗浄(台数により見積もり)
- ✓費用感:リフォーム(壁紙・床材張り替え)の1/3〜1/5
- ✓お見積り:無料(現地調査無料)
施工の流れ
- 1無料相談・現地調査 施設の規模・汚染状態・ご要望をヒアリング。現地に伺い、臭いのトリアージを実施します。
- 2施工プラン・お見積り提示 客室ごとの汚染度に基づき、最適な施工回数・スケジュール・費用をご提案。
- 3施工開始(スタッフ泊まり込み) 施工スタッフが施設に泊まり込みで対応。夜間・早朝施工で売り止め期間を最小化します。
- 4客室トリアージ・施工回数の調整 施工後に各室を確認。臭いが残る客室は複数回施工し、取れるまで対応します。
- 5仕上げ・風量チェック 空調分解洗浄を実施した場合は、施工後に風速計で風量を計測し回復を確認します。
- 6施工完了・引き渡し 翌日から客室として販売できる状態でお引き渡しします。
6. 業者選びの3つのポイント
ポイント①:「天井裏への施工」ができるか確認する
禁煙化施工を依頼する際に必ず確認してほしいのが、天井裏・天井内部への施工に対応しているかです。対応していない業者が大半で、天井内の臭気源を除去しないまま表面施工だけを行うため、施工後に臭いが戻ります。「天井裏まで施工できますか?」と直接質問してみてください。
ポイント②:工法の「組み合わせ」と「施工前の物理除去」があるか確認する
HONUは創業以来、より優れた消臭効果を求めて多くの薬剤・工法を自社で試験してきました。光触媒・無光触媒も実際に施工検証を重ねましたが、タバコ臭に対しては当社が試した製品において消臭能力が確認できませんでした。これはメーカーの仕様を否定するものではなく、「ホテル客室の禁煙化」という特殊な用途・汚染レベルにおける現場での検証結果です。
業界では、メーカーの能力値を信頼した代理店が施工を行うケースが多くあります。しかし現場での消臭効果は、施工環境・汚染状態・施工方法によって大きく変わります。HONUが繰り返し確認してきた「ホテル禁煙化における各工法の限界」を以下にまとめます。
※ 当社が試した製品・施工条件における検証結果です。
| 工法 | ホテル禁煙化における現場の限界 |
| オゾン脱臭 | 空気中の臭気には作用するが、天井裏・壁材深部・空調内部・換気扇内に固着したヤニには届かない。時間の経過とともに臭いが戻るケースを繰り返し確認。 |
| 光触媒 | 当社検証では、タバコ臭に対する消臭能力を確認できなかった。紫外線が届かない暗所(天井裏・換気扇内)では触媒反応が起きない構造的な問題もある。 |
| 無光触媒 | 当社検証では、タバコ臭に対する消臭能力を確認できなかった。施工前にヤニを物理的に除去しないと、コーティングがヤニ層の上に乗るだけになり臭気源が残る。 |
これらの検証を経て、HONUは「物理的なヤニ除去 → 特殊噴霧で天井裏まで到達 → プラチナコロイド・銀コロイド・酸化チタンの三元触媒施工」という工程を確立しました。業者を選ぶ際は「施工前にヤニを除去するプロセスがあるか」「天井裏まで対応できるか」を必ず確認してください。
ポイント③:施工保証・再施工対応があるか確認する
1回の施工で必ず取れるとは限りません。「臭いが残った場合の再施工対応はどうなりますか?」と確認することで、業者の施工品質への自信と責任感がわかります。
よくある質問
ホテルの喫煙室を工事なしで禁煙室にできますか?
A:はい、壁紙・床材の張り替えなしに禁煙化できます。プラチナコロイド・銀コロイド・酸化チタンの三元触媒施工で臭気源を化学的に分解します。ただし天井裏・空調内部の施工が必要なケースが多く、これに対応できる業者かどうかが成否を分けます。
禁煙化施工の費用はどのくらいかかりますか?
A:施設の規模・汚染状態・施工室数によって異なりますが、壁紙・床材の張り替えリフォームと比較して1/3〜1/5のコストが目安です。お見積りは無料ですので、まずはご相談ください。
光触媒・無光触媒コーティングとHONUの施工は何が違いますか?
A:HONUは創業以来、より優れた消臭効果を求めて光触媒・無光触媒を含む多くの薬剤を自社で検証してきました。当社が試した製品においては、タバコ臭に対する消臭能力を確認することができませんでした。光触媒は紫外線が届かない天井裏・換気扇内では反応しない構造的な問題があり、無光触媒は施工前にヤニを物理除去しないとコーティングがヤニ層の上に乗るだけになります。こうした現場検証の積み重ねから、物理的なヤニ除去→特殊噴霧で天井裏まで到達→プラチナコロイド・銀コロイド・酸化チタンの三元触媒施工という工程を確立しています。
オゾン脱臭を何度やっても臭いが戻ります。なぜですか?
A:オゾンは空気中の臭気分子を一時的に酸化しますが、天井裏・壁材深部・空調内部・換気扇内部に固着したヤニ(臭気源)には届きません。臭気源が残る限り、臭いは必ず戻ります。根本解決には臭気源への直接施工が必要です。
浴室がタバコ臭いというクレームが多いのはなぜですか?
A:浴室の鏡の裏・天井・扉全体・換気扇内部に蓄積したヤニが、入浴時の高温・高湿度によって活性化し臭いを誘発し続けるためです。通常の清掃では届かない部位に臭気源が残っています。
施工中に客室を何日間止める必要がありますか?
A:最短5日間(800㎡・33室規模)での施工が可能です。施工スタッフが施設に泊まり込みで対応し、夜間・早朝施工で売り止め期間を最小化します。繁忙期・閑散期に合わせたスケジュール調整も可能です。
空調の分解洗浄は禁煙化施工に含まれますか?
A:空調分解洗浄は別途費用での対応となります。ただし喫煙室の空調内部にはカビとヤニが蓄積しており、空調を洗浄しないと禁煙化後も臭気が送風され続けます。客室禁煙化を確実に成功させるには、空調分解洗浄とのセット施工を推奨します。
1回の施工で臭いは取れますか?
A:汚染状態によっては複数回の施工が必要です。HONUでは「臭いが取れるまで施工する」方針で対応しており、施工期間中に複数回施工を行います。
全国の宿泊施設に対応していますか?
A:はい、全国対応しています。施工スタッフが現地に泊まり込みで対応するため、離島・地方施設も対応可能です。現地調査・お見積りは無料です。