エアコンクリーニングの効果は、「きれいになりました」という写真だけで報告されることがほとんどです。しかし、ホテルの施設ご担当者様が本当に知りたいのは、「で、性能はどれだけ戻ったのか?」ではないでしょうか。
株式会社HONUでは、空調の分解洗浄を行う際、施工前と施工後の風力(風量)テストを実施し、洗浄効果を数値でご報告しています。この記事では、なぜ風量測定が重要なのか、実際の測定データとあわせてご紹介します。
汚れた空調は「風が出ていない」
空調内部の熱交換器や送風ファンにホコリ・カビ・タール汚れが蓄積すると、空気の通り道が物理的に塞がれ、吹出口から出る風量が低下します。
風量の低下は、客室で次のような形で表面化します。冷暖房の効きが悪く、設定温度にしてもなかなか快適にならない。能力低下を補うため空調が長時間フル稼働し、電気代が増える。風路に付着したカビ・タールを通った空気が室内に供給され、臭いが拡散する。室内に温度ムラやこもり感が生まれる。
つまり風量は、空調の汚れ具合と客室品質を映す「健康診断の数値」なのです。
風力テストの方法
HONUでは、風速計を用いて吹出口の風速・風量を、施工前後の同条件(同一運転モード・同一測定位置)で測定します。
施工前にまず現状の風量を記録し、熱交換器・送風ファン・ドレンパン・吹出口内部の分解洗浄を実施。その後、同条件で再測定して回復量を確認し、前後の数値と内部写真をまとめた報告書をご提出します。
同じ条件で測るからこそ、洗浄の効果が誰の目にも明らかな差として現れます。
実測データ:洗浄で風量は約4倍に回復
2026年3月、関東圏のシティホテルにて客室21室の空調分解洗浄を実施した際の、施工前後の風量測定結果です。
施工後
| 客室 | 施工前風量 | 施工後風量 | 風量差 |
|---|---|---|---|
| No.1 | 0.2 | 1.9 | +1.7 |
| No.2 | 0.3 | 1.8 | +1.5 |
| No.3 | 0.3 | 2.1 | +1.8 |
| No.4 | 0.4 | 2.2 | +1.8 |
| No.5 | 0.7 | 1.9 | +1.2 |
| No.6 | 1.1 | 2.2 | +1.1 |
| No.7 | 0.3 | 2.0 | +1.7 |
| No.8 | 0.6 | 1.8 | +1.2 |
| No.9 | 0.7 | 2.1 | +1.3 |
| No.10 | 0.3 | 2.0 | +1.7 |
| No.11 | 0.4 | 2.0 | +1.6 |
| No.12 | 0.3 | 2.1 | +1.8 |
| No.13 | 0.7 | 2.2 | +1.5 |
| No.14 | 0.1 | 2.1 | +2.0 |
| No.15 | 0.7 | 2.0 | +1.3 |
| No.16 | 0.8 | 1.9 | +1.1 |
| No.17 | 0.8 | 2.1 | +1.3 |
| No.18 | 0.6 | 1.8 | +1.2 |
| No.19 | 0.2 | 2.0 | +1.8 |
| No.20 | 0.4 | 1.8 | +1.4 |
| No.21 | 0.8 | 2.0 | +1.2 |
| 平均 | 0.50 | 2.00 | +1.49 |
※風量の単位はm/s。2026年3月、関東圏シティホテルの客室21室にて、同一運転モード・同一測定位置で風速計により測定。
施工前の平均風速は0.50m/s。空調内部にカビと汚れが蓄積し、本来の風量の一部しか出ていない状態でした。なかには風速0.1m/s、つまり風がほとんど出ていない客室もありました。分解洗浄後は全21室で風量が改善し、平均2.00m/s、施工前の約4倍まで回復しています。
長年分解洗浄をしていない空調ほど、施工前後の差は大きくなる傾向があります。風量が回復するということは、それだけの空気の通り道が汚れで塞がれていたということです。
風量回復がもたらす3つの効果
① 体感品質の向上=口コミ評価の改善
「部屋がすぐ涼しくなる」「空気がこもらない」という体感は、お客様の滞在満足度に直結します。
② 電気代の削減
風路の抵抗が減ることで、同じ室温を維持するための消費電力が下がります。客室数の多いホテルほど、館全体での削減インパクトは大きくなります。
③ 空調機器の延命
ファンやモーターへの負荷が減り、機器の寿命にも好影響があります。空調の更新は高額な投資ですから、洗浄による延命は更新コストの先送りにもつながります。
VOC測定とあわせた「ダブルの数値報告」
HONUでは風力テストに加え、客室空気のVOC(揮発性有機化合物)測定も実施しています。風量で「性能の回復」を、VOCで「臭い・空気質の改善」を、それぞれ数値で証明します。
施工報告書は、社内稟議や本部への報告資料としてそのままお使いいただけます。
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まずは1室、数値で効果をお確かめください
HONUでは、本施工の前に1室のデモ施工をおすすめしています。施工前後の風力テスト・VOC測定・内部写真で効果をご確認いただいた上で、ご導入をご検討ください。
ホテルオークラ・ホテルニューオータニ・東急ステイをはじめ、全国の宿泊施設で累計6,000室超の施工実績があります。
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よくあるご質問
Q. 風力テストだけお願いすることはできますか?
A. 現地調査の一環として、施工前の風量測定と空調内部の状態確認を行うことが可能です。数値を見てから施工をご判断いただけます。
Q. 測定はどの客室でも同じ方法ですか?
A. はい。同一運転モード・同一測定位置という条件を揃えて施工前後を比較するため、客観的な評価が可能です。
Q. 風量が回復すれば臭いも消えますか?
A. 風量の回復は風路の汚れが除去された証拠であり、臭いの原因除去と連動しています。臭いについてはVOC測定で別途数値確認を行います。
Q. データは報告書としてもらえますか?
A. はい。施工前後の風量・VOC数値・内部写真をまとめた施工報告書をご提出します。社内報告資料としてそのままご活用いただけます。