光触媒はホテル客室の消臭に効くのか|天井裏・空調内部に光が届かない問題

ANSWER光触媒(酸化チタン)は紫外線が当たる面では有効ですが、ホテル客室のタバコ臭が蓄積する天井裏・空調内部・鏡の裏側には光が届かないため、客室のホテル消臭では単独では機能しません。6,000室超の禁煙化・客室リフレッシュ施工を行うHONUの自社検証でも、単独採用を見送りました。ただし酸化チタン自体は有効な触媒であり、光に依存しない三元触媒の一員として現在も採用しています。

光触媒の仕組み|なぜ「光」が絶対条件なのか

光触媒の代表である酸化チタンは、紫外線を受けると表面に強い酸化力が生まれ、接触した有機物(臭気の原因物質や菌など)を分解します。外壁やガラスのセルフクリーニングで実績のある、優れた技術です。ただしこの反応は紫外線という「燃料」が供給され続けることが前提です。光が当たらなければ、酸化チタンはただの白い粉として存在するだけで、分解反応は起こりません。

「光触媒」と一括りにできない|玉石混交の市場

もうひとつ、検証の前提としてお伝えしたいことがあります。ひと口に光触媒といっても、市場には安価なものから高価なものまで無数の製品が存在し、その性能差は極めて大きい——いわば玉石混交の市場だということです。私たちが検証した中で、消臭や抗菌に確かな効果を確認できたのはほんの一握りでした。

つまり「光触媒を施工したのに効かなかった」という経験は、光触媒そのものの否定材料にはなりません。製品の当たり外れと、次に述べる「光が届かない」という客室特有の構造問題——この2つを切り分けて考える必要があります。

ホテル客室で検証してわかった「届かない場所」の多さ

私たちHONUは、現在の施工方式を確立する過程で光触媒も自社検証しました。そこで直面したのが、ホテル消臭の主戦場と光触媒の条件が根本的に噛み合わないという事実です。タバコ臭の原因物質が長年蓄積するのは、次のような場所です。

天井裏の構造材 —— 完全な暗所。紫外線ゼロ
空調の内部(熱交換器・ファン) —— 筐体内の暗所。紫外線ゼロ
鏡の裏側・扉の裏・家具の背面 —— 常時陰。光がほぼ当たらない
壁・天井の表面 —— 客室照明のみ。紫外線量は屋外に遠く及ばず、反応は限定的

つまり、ホテル客室では臭気源のある場所ほど光が届かないのです。窓際の壁紙だけ反応しても、天井裏と空調内部に本体が残っていれば、湿度や空調の稼働をきっかけに臭いは客室へ戻ってきます。「光触媒コーティングをしたのにタバコ臭が消えない」という相談の原因は、ほぼこの構造にあります。

では、光の届かない場所はどう消臭するのか

答えは、光を必要としない触媒を臭気源まで物理的に届かせることです。HONUでは、自動車の排ガス浄化触媒と同系統の化学物質分解性能を持つプラチナコロイドを軸に、プラチナコロイド・銀コロイド・酸化チタンの三元触媒を自社配合し、3μmの微粒子として天井裏・空調内部・鏡裏へ噴霧しています。

酸化チタンを外したのではありません。光の当たる面では酸化チタンが、暗所ではプラチナコロイド・銀コロイドが働く役割分担の設計です。光触媒の検証は無駄ではなく、この配合にたどり着くための工程でした。

FAQ

よくあるご質問

Q. 光触媒はホテル客室の消臭に効果がありますか?

A. 光が当たる面では有効ですが、タバコ臭が蓄積する天井裏・空調内部・鏡裏には紫外線が届かないため、客室の消臭では単独では機能しません。

Q. 光触媒製品はどれも同じ効果がありますか?

A. いいえ。安価なものから高価なものまで性能差が極めて大きい玉石混交の市場で、当社の検証で消臭・抗菌に確かな効果を確認できたのはほんの一握りでした。

Q. 光触媒コーティング済みなのに臭いが戻るのはなぜですか?

A. 臭気源が光の届かない場所に残っているためです。湿度や空調の稼働をきっかけに、蓄積した原因物質から臭いが再放散します。

Q. 酸化チタンは使わない方がよいのですか?

A. いいえ。酸化チタンは有効な触媒です。HONUでは光に依存しないプラチナコロイド・銀コロイドと組み合わせた三元触媒の一員として採用しています。

CONTACT光触媒で消えなかった臭いも、ご相談ください写真と部屋数だけでも初期相談を受け付けています。6,000室超の事例から、状況に近いケースをもとにお答えします。無料相談フォームへ

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