SEALED ROOM / EXHAUST
排気が整えば、
給気も動き出します。
客室の空気は、入る量と出る量が釣り合って初めて動きます。給気側だけを見直しても流れは生まれません。換気扇ダクトを整えることが、客室の空気環境を回復させる近道です。
本記事の要点
01給気と排気は連動します。片方だけでは空気は流れません
02換気扇ダクトに埃が溜まると、排気の量が少しずつ減ります
03窓が開かない客室では、窓を開けて補うことができません
04ダクトを整えると、客室の空気は目に見えて動き出します
SECTION 01
給気と排気は、対になって働きます
なぜ排気の確認が必要なのですか
客室に空気が入るためには、同じだけの空気が出ていく必要があります。入口だけを広げても、出口が狭ければ流れは生まれません。給気と排気は、常に対で考える必要があります。
ホテル客室の吸気は、大きく2通りに分かれます。
ケース1 アンダーカットからの流入
客室扉の下部に隙間を設け、廊下から空気を取り込む方式です。
ケース2 天井内から外調機で吸気
扉の気密性を保ち、天井内のダクトから外気を取り込む方式です。窓が開かない客室では、こちらが採用されていることが多くあります。
いずれの方式でも、出口となるのは換気扇です。排気が弱まれば、給気も同じだけ弱まります。
当社の施工では、21室で風速が0.50m/sから2.00m/sへ回復した例があります。排気側を整えた結果、客室に入る空気の量も戻りました。
SECTION 02
ダクトの埃は、少しずつ積み重なります
換気扇ダクトには、日々の稼働のなかで埃が溜まっていきます。急に詰まるのではなく、少しずつ通り道が狭くなっていく変化です。
窓が開かない客室では、日常清掃の際に窓を開けて空気を入れ替えることができません。そのぶん室内の埃が舞いやすく、ダクトへ運ばれる量も増えます。条件として、埃が溜まりやすい環境にあります。
客室の空気が重く感じられる
入室された瞬間に感じる空気の質は、流れの量に左右されます。排気が回復すると、この印象が変わります。
匂いが留まりやすくなる
空気が動かない客室では、持ち込まれた匂いが抜けるまでに時間がかかります。清掃後の確認で判断が難しくなる一因です。
相対湿度が高くなりやすい
浴室からの湿気が抜けにくくなります。排気を整えることは、天井内のカビ対策としても働きます。
SECTION 03
窓が開く客室との違い
窓が開く客室であれば、清掃時に窓を開けることで一定量の空気が入れ替わります。ダクトの状態が万全でなくても、日々の運用のなかで補うことができます。
窓が開かない客室には、この補いがありません。空気の出入りは換気扇と給気口に集約されます。だからこそ、この2つを整える効果が大きく表れます。
補う手段がないということは、整えた効果がそのまま表れるということです。
窓が開かない客室ほど、排気の確認は価値を持ちます。
SECTION 04
まず確認していただきたい3点
1換気扇に紙を当ててみる
ティッシュペーパーを1枚、換気扇の吸い込み面に当ててください。吸い付いて落ちなければ排気は働いています。すぐに落ちる場合は、確認の価値があります。
2客室によって差があるか
同じ間取りの客室を数室、続けて確認してください。差が出る場合は、個別のダクトに要因があります。全室で同じ傾向であれば、系統全体の確認が必要です。
3直近の清掃時期
換気扇ダクトの清掃記録をご確認ください。記録が残っていない期間の長さが、そのまま改善余地になります。
当社は2026年8月1日より、客室禁煙化・客室リフレッシュ施工・空調分解洗浄のいずれの施工でも、気流チェックを標準工程としています。吸気の方式を判別し、空調フィルターと換気扇ダクトの状態を確認し、風速計で計測したうえで、客室ごとにご報告します。
FAQ
よくあるご質問
Q.排気を確認する簡単な方法はありますか。
ティッシュペーパーを換気扇の吸い込み面に当ててください。吸い付いて落ちなければ排気は働いています。数室で試して差を比べると、判断がしやすくなります。
Q.給気口を掃除すれば、空気は入るようになりますか。
給気と排気は連動しますので、片方だけでは流れが戻りにくくなります。排気側もあわせて確認されることをおすすめします。
Q.換気扇ダクトの清掃はどこに依頼すればよいですか。
まずはビルメンテナンス会社との契約範囲をご確認ください。含まれていない場合は、範囲の見直しをご相談いただくか、別途ご依頼いただく形になります。
Q.客室の湿度が高いのですが、関係がありますか。
浴室からの湿気が抜けにくくなっている可能性があります。排気を整えることで、相対湿度は下がる方向に働きます。天井内のカビ対策としても効果が期待できます。
CONTACT
窓が開かない客室の空気環境について、
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6つのリスクポイントと確認方法は、こちらにまとめています。
給気側の確認については、こちらをご覧ください。