SEALED ROOM / CEILING SPACE
天井内は、
専門業者にお任せください。
客室の天井の上には、空調本体とダクトが収まっています。窓が開かない客室では湿気が抜けにくく、カビが生じやすい環境になります。日常業務では触れられない空間ですので、確認と対応は専門業者にお任せください。
本記事の要点
01天井内には空調本体とダクトが収まっています
02窓が開かない客室では湿気が抜けにくく、カビが生じやすくなります
03客室側に現れるサインから、天井内の状態を推し量れます
04点検と対応は日常業務の範囲外です。専門業者へご依頼ください
SECTION 01
天井の上には、設備が収まっています
天井内には何がありますか
多くのホテル客室では、空調本体が天井内に収まっています。客室から見えているのは、下がり天井の垂直面にある横長の吹き出しガラリと、内玄関の上部にある正方形の吸い込み口だけです。本体とダクトは、その奥にあります。
外調機から伸びる給気ダクト、浴室からの排気ダクトも同じ空間を通ります。客室の空気に関わる設備の大半が、天井の上に集まっています。
客室をどれだけ丁寧に清掃されていても、天井内の状態は変わりません。見える場所と見えない場所では、必要な手立てが異なります。
SECTION 02
窓が開かない客室で、湿気が滞りやすい理由
カビが生じるかどうかは、湿度と時間で決まります。窓が開かない客室では、次の3つが重なります。
1 浴室の湿気が抜けにくい
排気の量が落ちると、浴室で生じた湿気が客室側に残ります。窓を開けて逃がすことができないため、そのまま天井内へ向かいます。
2 空気が動きにくい
給気と排気が弱まると、天井内の空気も滞ります。湿った空気が同じ場所に留まる時間が長くなります。
3 状態を目にする機会がない
点検口を開けなければ確認できません。見えないというだけで、手を打つ機会が生まれにくくなります。
逆に申し上げると、給気と排気を整えることは、天井内の環境を守ることにもつながります。客室の空気を動かす取り組みは、そのまま天井内のカビ対策として働きます。
空気の流れを整えることと、天井内を守ることは、同じ取り組みの表と裏です。
半年に一度は気流の状態を確認しましょう。
SECTION 03
客室側に現れるサイン
天井内を直接ご覧いただかなくても、客室側から推し量れる手がかりがあります。
空調を運転すると匂いが強まる
運転時に湿った土のような匂いを感じる場合、発生源は客室内ではなく空調系統にあります。入室直後の数分間が、最も分かりやすいタイミングです。
特定のフロアや系統に集中している
同じ間取りの客室で傾向が揃う場合、個別の客室ではなく系統全体に要因があります。フロア単位で確認すると判断がしやすくなります。
客室の湿度が下がりにくい
清掃後にしばらく空室にしても湿度が戻らない場合、排気の確認から始めることをおすすめします。湿度は、天井内の環境を映す指標になります。
SECTION 04
点検と対応は、専門業者へ
天井内は、日常業務で手を入れられる場所ではありません。点検口を開けての作業になり、脚立での高所作業と設備の知識が必要になります。客室清掃の工程に組み込む種類の作業ではありません。
支配人にお願いしたいのは、客室側のサインに気づき、専門業者へつなぐことです。ここまでで十分です。
1気流の確認
吸気の方式を判別し、空調フィルターと換気扇ダクトの状態を確認します。風速計で計測し、客室ごとにご報告します。
2空調の分解洗浄
天井内の空調本体を分解し、内部を洗浄します。表面の清掃では届かない汚れに対応します。
3触媒による処理
プラチナコロイド・銀コロイド・酸化チタンを主成分とする三元触媒を用います。人体に影響がないことが証明されている素材を使用しています。
当社は2026年8月1日より、客室禁煙化・客室リフレッシュ施工・空調分解洗浄のいずれの施工でも、気流チェックを標準工程としています。天井内に手を入れる前に、まず空気の流れから確認します。
FAQ
よくあるご質問
Q.天井内は自社で確認できますか。
点検口を開けての高所作業になり、設備の知識も必要になります。日常業務の範囲外ですので、専門業者へご依頼ください。客室側のサインに気づいていただくところまでで十分です。
Q.どのようなサインが出たら相談すべきですか。
空調を運転すると匂いが強まる、同じ間取りの客室で傾向が揃う、清掃後も湿度が下がりにくい。このいずれかに心当たりがあれば、確認の価値があります。
Q.気流を整えれば、天井内の対応は不要になりますか。
これから先の環境を守る効果はありますが、すでに生じているものには別途の対応が必要です。まず気流を確認し、そのうえで天井内の状態を判断する順序をおすすめします。
Q.営業を止めずに作業できますか。
対象となる客室は作業日に販売を止めていただく形になります。フロア単位ではなく客室単位で進められますので、稼働への影響を抑えた日程を組めます。
CONTACT
窓が開かない客室の空気環境について、
お気軽にご相談ください
6つのリスクポイントと確認方法は、こちらにまとめています。
湿気を逃がす排気の確認については、こちらをご覧ください。
空調内部の分解洗浄については、こちらをご覧ください。