梅雨から夏にかけて、客室のカビ臭についてのご相談が増えます。年々、その傾向を強く感じています。
高温多湿の時期にカビ臭が増えるのには、理由があります。本記事では、なぜ高温多湿がカビ臭につながるのか、そして「臭いに気づいたとき、天井内で何が起きているのか」を、現場責任者の立場からご説明します。
プレスリリース2026年7月24日/PR TIMES

窓が開かない高層ホテルで「エアコンのカビ臭」相談が急増。株式会社HONU:施工体制を増強
客室で表面化する空調臭に対応するため、専門スタッフを増員し、空調本体から吹き出し口内部まで一体で施工する体制を強化しました。
カビが発生する条件と、高温多湿
客室にカビが発生する主な原因は、湿度です。そこに、空気が滞留する環境が重なると、カビは発生しやすくなります。窓が開かない高気密なホテルでは、この条件がそろいやすくなります。
図解1|客室でカビが発生しやすくなる条件
これらが重なるほど、カビは発生しやすくなります
図解1:カビが発生しやすくなる条件
梅雨から夏にかけての高温多湿の時期は、これらの条件のうち「湿度」が大きく高まります。高温多湿の環境は、天井内でのカビの繁殖を早めます。近年、夏の高温多湿が厳しくなるにつれて、カビ臭のご相談も年々増えていると感じています。
問題は、目に見えない天井内のカビです
カビには、目に見えるものと、目に見えないものがあります。この2つは、対応のしやすさが大きく異なります。
図解2|見えるカビと、見えないカビ
目に見えるカビ
場所:客室の壁、天井の表面、水まわりなど
対応:気づいた時点で、その都度清掃できます。
目に見えないカビ
場所:天井内の空調本体、ガラリの奥、ダクト内
対応:見えないため、臭いが出るまで気づけません。
図解2:目に見えるカビと、目に見えない天井内のカビ
目に見えるカビは、清掃スタッフの方が気づいて、その都度清掃できます。問題になるのは、目に見えない天井内のカビです。天井内は日常的に目にする場所ではないため、カビが発生していても気づく機会がありません。そして、気づくきっかけになるのが「臭い」です。
臭いに気づいたときには、カビは進行しています
ここが、天井内のカビのやっかいな点です。臭いは、カビがある程度進行してから出てきます。言い換えると、客室で臭いを感じた時点では、天井内のカビはすでに相当量まで進行していると考えられます。
カビが相当量まで進行すると、冷房を入れているかどうかに関係なく、臭いがします。冷房を入れれば、その空気にのって臭いがより広がりますが、冷房を止めていても、客室の扉を開けた瞬間に臭いを感じる状態になります。この段階になると、日常清掃や消臭では対応できません。
天井内のカビは、気づかないうちに進行します
高温多湿で、天井内にカビが発生し始める
まだ臭いは出ない。気づけない。
▼
カビが増えていく
まだ臭いとしては感じにくい。
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相当量まで進行し、臭いが出る=ここで初めて気づく
冷房の有無に関係なく臭う。日常清掃では対応できない。
図解3:天井内のカビが臭いとして気づかれるまでの進行
臭いは、天井内のカビが進行したことを知らせる、最後のサインです。臭いが出てから対応するのでは、すでに客室の販売に影響が出ている段階です。
臭いが出る前の、定期的な洗浄と防カビ施工
天井内のカビは、目で見て気づくことができません。だからこそ、臭いが出る前に、定期的に空調内部を洗浄しておくことが予防になります。高温多湿の季節を迎える前に、天井内のカビの発生源を洗い落としておくという考え方です。分解洗浄の頻度としては、最低2年に1度を目安としてお勧めしています。
当社では、空調内部やガラリの汚れとカビを洗浄したうえで、防カビ施工を行います。防カビ施工をしておくことで、高温多湿の時期でも、カビが再発しにくい状態を保つことができます。洗浄で発生源を取り除き、防カビ施工で再発をおさえる。この2つを組み合わせることが、カビ臭への対策になります。
まとめ|高温多湿の前に、対策を
高温多湿の環境は、天井内のカビの繁殖を早めます。天井内のカビは目に見えないため、臭いが出て初めて気づきますが、その時点ではカビは相当量まで進行しています。臭いが出てからでは、日常清掃や消臭では対応できません。
だからこそ、臭いが出る前の、定期的な洗浄と防カビ施工が有効です。高温多湿の季節を迎える前に対策をしておくことで、カビ臭の発生をおさえることにつながります。空調内部の洗浄と防カビ施工について、詳しくは下記のページにまとめています。
本記事は、現場で施工を担当している責任者が執筆しています。個別の客室の状況についてのご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にお寄せください。