SEALED ROOM / MOLD ODOR
空調の運転で分かる、
カビ臭の見分け方。
客室の臭気には種類があり、種類ごとに必要な対応が変わります。カビ臭かどうかは、空調のスイッチひとつで判断できます。入室から数分の確認で、次の一手が決まります。
本記事の要点
01空調の運転で強まる匂いは、発生源が空調系統にあります
02運転を止めても変わらない匂いは、客室内に発生源があります
03判断は入室直後の数分が最も分かりやすいタイミングです
04種類が分かれば、清掃で対応できるかどうかも決まります
SECTION 01
スイッチひとつで、発生源が絞れます
どうすればカビ臭だと分かりますか
客室に入り、まず空調を止めた状態で臭気を確かめます。次に運転を始め、吹き出しガラリの近くで再度確かめます。この前後の差が、発生源を教えてくれます。
運転すると強まる
発生源は空調系統にあります。天井内の空調本体、ダクト、フィルター周りが対象になります。湿った土のような匂いであれば、その傾向がさらに強まります。
運転しても変わらない
発生源は客室内にあります。繊維や表面に付着したもの、あるいは家具の背面や下部に残された物が考えられます。
運転すると弱まる
空調は正常に働いており、空気が動くことで臭気が薄まっています。この場合は、客室内の発生源を探す方向で進めてください。
確認は入室直後の数分が最も分かりやすいタイミングです。時間が経つと嗅覚が慣れ、差を捉えにくくなります。
SECTION 02
窓が開かない客室で、相談が増えています
当社は2026年7月、窓が開かない高層ホテルからエアコンのカビ臭に関するご相談が増えていることを発表し、施工体制を増強しました。
窓が開かない客室では、浴室で生じた湿気を窓から逃がすことができません。排気の量が落ちていると、湿った空気が客室と天井内に留まります。空調はその空気を吸い込み、内部を通して送り出しています。
カビ臭は、空調が働いている証でもあります。
内部を整えれば、同じ空調が客室の空気を良くする側に回ります。
SECTION 03
種類が分かると、次の一手が決まります
空調系統に発生源がある場合
まず空調フィルターの状態を確認します。ここで改善が見られない場合は、天井内の空調本体を分解して洗浄する工程に進みます。表面の清掃では内部まで届きません。
客室内に発生源がある場合
冷蔵庫の背面と下部、デスク周り、ベッド下、クローゼット内をご確認ください。落下物や忘れ物が入り込みやすく、点検の手が届きにくい箇所です。
どちらとも判断がつかない場合
同じ間取りの客室を数室続けて確認してください。傾向が揃えば系統全体、1室だけであれば個別の要因が疑われます。
SECTION 04
確認の手順
1空調を止めた状態で入室する
扉を開けた瞬間の印象を覚えておいてください。ここが基準になります。
2運転を始め、吹き出しガラリに近づく
下がり天井の垂直面にある横長のガラリが吹き出し口です。運転開始から1分ほどが、差の出やすいタイミングです。
3複数の客室で同じ手順を繰り返す
1室では判断がつきにくいものです。3室ほど続けて確認すると、傾向が見えてきます。
当社は2026年8月1日より、客室禁煙化・客室リフレッシュ施工・空調分解洗浄のいずれの施工でも、気流チェックを標準工程としています。空調フィルターと換気扇ダクトの状態を確認し、風速計で計測したうえで、客室ごとにご報告します。
FAQ
よくあるご質問
Q.カビ臭かどうか、どう見分ければよいですか。
空調を止めた状態と運転した状態で臭気を比べてください。運転すると強まる場合は空調系統に、変わらない場合は客室内に発生源があります。入室直後の数分が最も分かりやすいタイミングです。
Q.フィルターを清掃すれば収まりますか。
まずフィルターの状態をご確認ください。ここで改善する場合もあります。変わらない場合は、天井内の空調本体まで進んでいる可能性がありますので、分解洗浄をご検討ください。
Q.1室だけカビ臭がします。系統全体の問題でしょうか。
同じ間取りの客室を数室続けて確認してください。傾向が揃えば系統全体、1室だけであれば個別の要因が疑われます。
Q.消臭スプレーで対応してもよいですか。
発生源が空調内部にある場合、客室側に散布しても発生源は残ります。運転のたびに同じ匂いが出てまいりますので、内部への対応をおすすめします。
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